ベクターのECU向けHSMファームウェアがISO/SAE 21434認証を取得
シュツットガルト(ドイツ)2025年6月6日 – Hardware Security Module (HSM) に対応したベクターのファームウェア「MICROSAR HSM」が、ISO/SAE 21434認証を取得しました。ベクターは国際的なソフトウェアプロバイダーとして、最高水準の国際規格を満たすサイバーセキュリティソリューションを提供します。
ISO/SAE 21434は、道路車両におけるサイバーセキュリティのリスク管理のための標準規格であり、車両のライフサイクル全体を通じて厳格なセキュリティ要件を満たすことを保証します。

ISO/SAE 21434認証を取得したMICROSAR HSMファームウェアを使用することは、自動車サイバーセキュリティにおける最新プロセスを使用することを意味します。製品ドキュメントには詳細な統合命令が記載されており、ECUの開発者はソフトウェアを効率的かつシームレスにシステムへ統合することができます。この認証は、世界中の車両の型式承認に対するサプライチェーンの高度な要求を満たすためにも役立ちます。
ベクターは、サイバーセキュリティ管理システム(CSMS: Cybersecurity Management System)認証に加え、UN規則第155号(UN-R155)の実装を支援するためにISO/SAE 21434準拠の製品固有認証も提供しています。
Hardware Security Module (HSM) は、ECUの中心となるコンポーネントであり、システムを不正アクセスや改竄から保護します。MICROSAR HSMファームウェアは暗号サービスを提供し、HSMの利用可能なハードウェアリソースにアクセスします。基本的な暗号機能、安全な鍵メモリ、セキュアブートメカニズムにより、サイバー攻撃に対するECUの保護を最適化します。
今や車両はますますネットワーク化され、常時オンラインで、PCやモバイルデバイスのように定期的にOTA (Over-the-Air) アップデートを受け取ります。これに伴い、標的型サイバー攻撃のリスクも増加するため、安全な車両開発には信頼性の高いサイバーセキュリティが不可欠となっています。
本件の内容に関するメディア・報道関係
お問い合わせ先(ベクターのドイツ本社):
Cordula Gielen
Tel. +49 711 80670-2910
E-Mail: Cordula.Gielen@vector.com
Vector Informatik GmbH
Ingersheimer Str.24
70499 Stuttgart
Germany
-
ベクターの世界各地の広報窓口については、こちらをご覧ください。
-
ベクターは、世界で広く使われているソーシャルメディアを積極的に活用しています。
ベクターについて
ベクターは、ソフトウェアベース電子システムとネットワーク開発のためのソフトウェアツールおよびコンポーネントを提供する、リーディングカンパニーです。
ソフトウェアとエレクトロニクス開発における要件を熟知しているベクターは、この分野で35年以上の実績を持っています。開発者の皆様が直面する複雑な課題を可能な限りシンプルかつ分かりやすく解決するエキスパートとして、世界中のお客様のテクノロジ開発を支援し、その成功に貢献しています。ベクターは、これからも、ソフトウェアツール、組み込みソフトウェア、クラウド技術といった先進的なソリューションを提供していきます。テクノロジへの情熱を持ち続け、常に最高のパフォーマンスを提供する、それがベクターの強みです。
ベクターグループは、現在、世界中に4,500名以上の従業員を擁し、2024年には10億1千万ユーロの売上を達成しました。本社はドイツのシュツットガルトにあり、アメリカ、ブラジル、フランス、イギリス、オーストリア、ルーマニア、イタリア、スペイン、スウェーデン、日本、中国、韓国、インドに拠点を展開しています。
-
本件に関するメディア・報道関係お問い合わせ先
すべての画像
- 種類
- 商品サービス
- ビジネスカテゴリ
- ネットワーク・ネットワーク機器システム・Webサイト・アプリ開発
- ダウンロード